今日の朝は早かった。
朝5時くらいに猫がみゃーみゃーなき出したので、目が覚めてしまった。
猫の朝ははやい。
まして知らない家にいきなり連れてこられたもんなので、そりゃ存分に寝られないものだ。
少しだけねことあそんであげてからまたベットに戻った。
いつも起きる時間より2時間くらいはやい。
とにかく眠いけど私は短時間であまり上質な睡眠をとれるタイプの人間ではなく、ねつきもよくないのでとりあえずねっころがりながらiphoneを触ってtwitterを見てみる。
ふとながやまこはるちゃんのツイートが目に入った。
ながやまこはるちゃんのお兄ちゃんが「ルックバック」という読み切りかいているらしい。
寝れないし、読むか。とおもった朝の5:30だった。
読んでから思ったのは、私はこの漫画を読んだときの気持ちを一生忘れたくないな、と思った。阿部共実の「月曜日の友達」を初めて読んだ時と似ている。
このブログは私の備忘録でしかない。
あるひとが言っていた。
「この世に生きたすべてのひとたちの、言語化もされない、本人すら忘れてしまっているような些細な記憶。そういうものがその人の退場とともに失われてしまうということが、私には苦しくて仕方がない。」と。
私もどうしてもそう思うので、このブログを自己満足で始めているし、毎週日曜日に更新しようとしているけど、昨日も書いたのに今日もまた文章を書いてしまっている。
最初によんで、涙が出たのは、すごく切なさが勝ってしまったからだと思う。
こんな気持ちで月曜から会社にいって、考えないわけがなかった。
昼休みもルックバックを読んだ。
朝がはやかったのでめちゃくちゃ眠くて、昼の休みは昼寝したかった。
ルックバックを読んだら会社の休憩所で涙がでてきた。
うつ伏せになって寝ようとすると鼻水が垂れそうだったので、横向きになって目を閉じて寝た。
「ルックバック」って回顧する、とか振り返るって意味があるけど、
漫画を描き続ける藤野の”背中”がとにかく希望だったなと思った。
ありきたりな感想かもしれないけど、絵を描いている”背中”の描写がよかった。
最初はとにかく絵がうまくなりたいと思って絵を練習する。
京本が自分の漫画を喜んでくれているってことが初めてわかったから、雨でびしょびしょになっても帰ったらすぐ机に向かう。
京本が自分の漫画をこれからも喜んでくれるから、一緒に書き続ける。
「京本も私の背中みて成長するんだなー」って藤野が京本に言う。
あの事件が起きてしまって、自分のせいなのではないかと、それまでの強がりが見られなくなってしまった藤野をみて、苦しかった。
でも、自分がその人にどんな影響を与えたにせよ、未来はたいして変わらなかったかもしれない。
それこそやっぱり、漫画を描きつづける意味、原点がはっきりしているから、藤野はまた漫画を描き続けるんだなと思った。
だいたい漫画ってさあ… 私 描くのは全く好きじゃないんだよね
じゃあ藤野ちゃんはなんで描いてるの?
って言葉のあとにネームを読む京本の顔が、藤野が漫画を描く理由を全部表している気がした。
一人になっても、漫画を描き続けて、アニメ化にもなって、そこまでやってきたのは、京本に信じてもらっていたからだよなと思った。
2人で描いた漫画が入選して、100万円もの賞金が入って
10万円おろして二人で遊びに行くときに、じゃんじゃんお金つかったのに5000円しか使えなくて、
ひとが怖かったけど、外に出られてよかった、と思う京本に
藤野は確実にいい影響を与えているってだれがみてもそう思うんだよ。
だから、最後に立ち直って強く、漫画を描き続ける背中が、とてもよかった。
いろんな考察とかがツイッターにあってなるほどなと思った。
「ルックバック」でoasisのDon’t look back in angerは私も思い出した。
今日は通勤のときも退勤のときもこの曲をリピートして聞いていた。
(でも時々champagne supernovaも聞いた。私この曲大好きなんだよ…。)
怒りとか、そういうコントロールの難しい感情の炎は、あふれでてしまうといずれ自分をも焼き尽くしてしまう、ということをまた思い出せた。
私の感想はいつも、ものすごくありきたりだけど、
10万円を見て、「おうち、買えちゃうよ…」っていう京本がとにかくかわいかったし、
自分の四コマ漫画の大ファンに出会って、うれしすぎて雨のなかで踊りながらかえる藤野もよかった。
わたしはすぐにいろんなことわすれちゃうから、
私の感想はいつも自信がないけど、少しでも文章にできてよかった。
かいて載せたあとにまたどんどんいろんな別の気持ちが吹き出てくる気はするけど。
読んだらすこしでも今の感情をおもいだせるのではないだろうか。
いろんな人が「ルックバック」が素晴らしいというコメントを残しているけど、私はわたしなりの気持ちを、一生わすれたくない。そう思った。